いろいろなことを乗り越えてきた今、もっと人生を楽しまなくちゃ。八ヶ岳スタイル32号
八ヶ岳スタイル32号 田中良嗣・かほる様ご夫妻
40年以上も前に泉郷に別荘地を買い、以来2度の住み替えを経て現在の別荘に暮らしている田中様ご夫妻。72歳を迎えた今では、4人のお孫さん達も使うようになり、3世代で泉郷を楽しんでいます。
もう40年前になるそうですね、八ヶ岳に来るようになったのは。
最初は土地だけ買ったんですよ。
実家で両親と一緒に暮らしていたこともあり、私達自身で何か財産になるようなものを買っておいた方がいいんじゃないかって、家内が言うもので。
当時はまだマイホームブーム真っ只中の時代で、実家のある橋本(相模原市)周辺でもどんどん土地の値段が上がっていました。買うと言ってもどこにするのかなかなか決まらずに、アメリカへの長期出張などもあって、物件を探すこともできないでいた時に、ふとJR中央線の電車の中吊りポスターを見たのがきっかけで、八ヶ岳を知りました。
さっそく電話をしたら担当の方が来てくれて、八ヶ岳への熱い想いを語ってくれたんです。久保川さんという山梨県出身の方が始めた別荘開発事業で、その苦労話なんかを聞いているうちに、それならいい加減なことはしないだろうと思い、バスに乗って見学会に行きました。長男が3才で家内のお腹には二人目がいた頃です。まだその頃は高速道路も勝沼までしかなくて、ずいぶん時間もかかりましたよ。
なぜ八ヶ岳に?
う〜ん、そうね、どんどん賑やかになる都会よりもこういう自然の中の方が暮らすにはいいのかなって。八ヶ岳のことは、ほとんど何も知らなかったけど、気に入った土地があってすぐに申込みました。350万円くらいでしたが、1年間は無利子の分割払いもあったんですよ。でも正直言うと「わざわざ来たんだから」という気持ちもちょっぴりありましたけどね。 当時は、画家の方が居たりテニスプレイヤーの神和住さんが居て、別荘やコートを持っていましたね。まだフロントもなく、本当に森の中でしたが、すでに一部で定住されている方もいましたね。
土地を買ってから2年くらいはそのままで、それから建築中の建売別荘に買い換えました。たしか1000万円くらいだったと思います。建物が完成したら、貸別荘をしませんかという提案が泉郷さんからあって、信頼してましたからお任せしたんです。その時の賃料収入は経済的にすごく助かりましたし、忙しかった私達にとって別荘の掃除や管理をしてもらえるシステムは、ちょうど良い制度でした。
そして建ててから37年。別荘もずいぶん古くなり、主人が改造を決意し、家から道具を運び、明日材料を買いに行こうという前日の夜でした。たまたま泉郷さんのホームページを見ていたら、いい感じの中古物件があるのを知って、すぐに見せてもらったのが今の家なんです。広さも中の雰囲気もよかったので、自分で修理するのはやめて2度目の買い替えとなったのが去年の12月でした。
40年間どんな過ごし方をされてたんですか?
30代で手に入れたんですけど、40代まで仕事に明け暮れ、50代には私が転職したり両親の面倒を見る必要もあったりと、私たちはなかなか八ヶ岳へ来てゆっくりすることはできなかったんです。ただ外資系の会社に居た時は、突然の休みが取れたりしたので、そんな時は別荘があると便利でした。いつでも来ることができるという使いやすさがありましたね。
貸別荘だったので、他のお客様の予約が入っていると、私たちは他の別荘に泊まるんですが、それはそれで面白かったですよ。
3人の子供たちと来ていましたが子供を育てるのに別荘はとても良かったと思います。自然の中で過ごすのが楽しかったみたいで、長男は大学受験の時は、ここにこもって受験勉強をしていました。食事も自分で作るようになって、私たちが驚きましたね。大学の友人と大勢で泊まったりして満喫してましたね。
だから、私たちが別荘を楽しむというより、子どもや孫たちが大きくなってからも使えるように、彼らに何か残せるようにっていう思いを強く持っていましたね。