だから人生は面白い。八ヶ岳スタイル24号

月一回は森のサンタの家へ!
現在、購入して一年半。当時、25年ほど経っていた建物は外観も色を失い、庭先も鬱蒼としている状態だった。月1回、二人で休みを合わせて通いながら、現在の明るく風通しの良い、素敵な別荘へと変身させてきた。
外壁塗装は、業者に依頼をしたが、色鮮やかなカラーリングは奥さまのこだわり。
「私達はここを、森のサンタの家って呼んでいるんです。だから緑と赤のカラーにしました。可愛いでしょ。北欧のやさしいイメージにしたかったんです。」
次はリビングの前にウッドデッキと、物置きと薪小屋を作りたいというのがご主人の今後の目標。周辺を遊びまわるのは、それからと笑顔で語る様子に、充実感が伝わってくる。
「この辺は眺めの良さが魅力で、私達も南アルプスの見える場所をと話したことはありました。でも木立の森もいいですよ。だって散歩に出れば、どこからでも山は見えるんですから。一年中、山が見えればベストかもしれませんが、風当りや日差しが強すぎることもあるでしょうし。私たちにとっては夏涼しい事が重要でしたからね。」
そう話す二人の、今のお気に入りの季節は冬だ。特に楽しみは薪ストーブ。
「真冬には薪ストーブに火を点けるのがとても面白くて、夫婦で取り合いです。火を見ていると飽きないんですね。でも薪ストーブを使うのは、とても寒い日だけ。断熱がしっかりしているので、夜中に到着した時も、小さいストーブで充分温まります。」
またこの季節、鹿や狐、猪、雉、狸など、毎日のように動物に出会える。窓の外の林には、鹿が決まった時間に行き帰りする道があると楽しそうに語る。
「この辺は、夏はエアコンがいらないし、冬も暖かい。散歩中は、この子たちがのびのびと自由に動けて、草むらに頭を突っ込んだり、においを嗅いで回ったり。特別なことはしなくても、そういう様子を見るだけで嬉しいですね」
豊かな自然に囲まれた生活こそ、二匹のわんちゃんにとって、快適であることには間違いないのだろう。

はじめからあった薪ストーブ。
レトロなフォルムが可愛い

玄関には季節を問わずリースが。
真っ赤な玄関ドアが自由な人生の象徴でもあるように見える。

庭木に遊びに来る鳥たちを眺めながら立つキッチンは、明るく楽しい。
奥様のお気に入りの場所。
のんびりやさしい時間を過ごせる。それだけで幸せ。
「即決しちゃったけど、後悔はしてないですね、まったく。この子たちのためにも本当に良かった。彼らもここに来るのが楽しみだって言うのが伝わってきます。都会では、仕事の質や量も激変してきています。私達は二人とも直接人と接する仕事をしているので、人の考え方や気質なども昔とは違う、何か時代の変化をすごく感じますね。それは、人間がとても疲れていて、殺伐とした雰囲気の社会になってきているという感じ。この子たちにとっても同じだろうと思います。人も犬も同じ動物です。私達が本来暮らしやすい環境は、こういう場所なんじゃないかって。」
「どちらかが動けなくなったらどうしよう、亡くなったらどうしよう、という不安も無くはないですけど、それ以上に今の生活の楽しみのほうが大きいです。いろいろな生き物にも会える、毎日違うきれいな風景が見える、のんびりやさしい時間を過ごせる。それだけで幸せを感じます。それもまだ私達が現役世代だからかもしれません。定年になってからでは、きっとこれだけの決断はできなかった。あまりいろいろなことを考えちゃうと何もできなくなってしまうでしょ。そういう点では、私達はあまり深く考えずに決めちゃったけど、それで良かったって思っています。一度きりの人生、夢は持ち続けるものだなと思っています。」

あと5〜6年もしたら定年になって、こちらに完全移住します。
不安が湧くこともあるけど、あとは自分たちで考えればいい。前に進むだけです。

よく言うけど、夢って叶うものなんですね。諦めなければ。
まさか自分たちがここに移住するなんて。夢でしたから、本当に。

夏は木漏れ日の林を、地面が濡れてたら日当たり良い田んぼ道を。
ここでの散歩は、季節毎の様々な風景に出会える家族の幸せな時間。

リラックスして幸せそうな寝顔のテディ君
(この記事は2013年のインタビューです)