歩きながら四季を感じられる、それが八ヶ岳の一番の魅力です。八ヶ岳スタイル29号
八ヶ岳スタイル29号 岡 利英・ 佳子様ご夫妻
八ヶ岳と自宅、そして仕事先の間を月に2,000〜3,000㎞はドライブするという岡さん。
クルマの仕事に就いていることもあり、クルマと過ごす時間は大好き。
この日も八ヶ岳のお宅には増築したガレージに、真っ白なポルシェがひっそりと佇んでいました。
小川のせせらぎが決めた二地域居住。
今年で10年目を迎える八ヶ岳のお宅は、標高1170mの星の音ヴィラヴィレッジという森に囲まれながらも日当たりの良い開けた分譲地内にある。
「ここはね、眺めがいいんですよ。富士山と日本第二の高峰・北岳、そして裏には八ヶ岳も控えていて、本当に眺めがいいんです。それとお気に入りがすぐ隣りを流れている小川。上流のすぐの所に鳩川湧水という水源地があり、天然のきれいな小川がサラサラと流れる音が心地よくしてくれます。」とご主人の利英さま。
「初めてここへ来た時はまだ家はほとんど建っていなかったんですけど、この小川の流れる音を聞いて、あっ、ここだったらいいかなと決めたくらいです。」と奥様もこの小川のせせらぎの音に魅力を感じたという。
二人とも東京生まれで田舎がなかったこともあり、将来リタイアしたら自然豊かなところで過ごしたいと思っていたという。
ご主人は学生の頃からクルマが好きでよくこのあたりまでドライブに来たり、テニスブームの時代にもよく清里に来ていたという。スキーが大好きな奥様も八ヶ岳には同じように身近な存在として魅力を感じていた。
「それでもあちこち探しましたよ。那須や軽井沢もね。でも、肩の凝らない暮らしやすさ、という点ではここが一番いいなと確認できましたね。」それからもう10年目となる。
「このヴィレッジは新しい開発地だったこともあったので、上下水道やインターネットなどのライフラインがきちんと整備されていたのがよかったです。これからの長い間、過ごすことを考えると、ここみたいにある程度の規模の分譲地がいいですね。管理も行き届いているし、近所に定住している人もいるので安心です。」
今思えば、一番の決め手は小川のせせらぎかもしれないという奥様も、同じヴィレッジに定住しているみなさんとの程よい距離感が安心感を生むという。
「週末しかいないので、顔を合わせればあいさつをしたり、散歩の途中でちょっと雑談をする程度ですが、そのくらいの間柄がちょうど良いです。でも、もし何かあったらお互いに助け合うくらいの関係は築けているとは思います。」
クルマの生活にも合っていた。
ご主人は現在63歳。長年自動車メーカーでバスなどの大型の商用車の製造現場で働いてきた。
「ずっとクルマに関わる仕事です。一時広島へ出向していた時期があるんですけど、その時の会社がポルシェの販売代理店だったんです。人生で一度はポルシェに乗ってみたかったので、思い切ってケイマンを買いました。さすがにカレラは無理だったので。」
今年で5年目のケイマンは、冬の雪がある間は乗らないが、夏には八ヶ岳で最高のドライビングを楽しんでいる。
現在の勤務先は宇都宮で、ご主人は単身赴任中。自宅は東京の新宿なので、新宿、宇都宮、八ヶ岳の間を毎週のように行き来する。娘さんが甲府にいて、息子さんは名古屋。どこへ行くにも八ヶ岳を中心に考えるとちょうどいいポジションだという。
「実家で父親が酒屋を営んでいて、クルマで配達をしていたことも影響しているのかな。それと私たちが子供の頃はクルマが輝いていた時代だったと思いますよ。今でもよく仲間とクルマの話をするんですけど、今の若者はクルマに興味が無いと。多分、今は、いじれるところが無いからかな。我々はオイルで手を真っ黒にしてクルマをいじっていましたから。愛着がありますよね。学生時代もクルマのサークルに入っていて、いつもクルマと一緒でした。」
でも、これからの高齢化社会では移動手段のことがとても重要になってくるという。岡さんが現在関わっているのも、新しい時代のバスの開発だ。
「将来的にはオンデマンドで走るバスの時代になると思いますよ。高齢化すると運転もできなくなるし、かと言って家の中にじっとしているわけにもいかない。自宅の前まで希望の時間に迎えに来てくれるバス、そんなバスこそ移動の手段に最適なんです。」
八ヶ岳から宇都宮まで250キロ。宇都宮から東京まで120キロ。長い時は1日で600キロ、平均でも1ヶ月に3,000キロくらいは平気でドライブするという。しかし、クルマに乗ってばかりでは足腰が弱くなるので、会社に行けば工場内を毎日せっせと歩き回っているそうだ。
「1日で1万歩以上は歩きますよ。それと八ヶ岳に来ている時は朝の散歩が日課。ここは本当に歩くコースはたくさんあるので、あちこち歩き回っています。」
それでも八ヶ岳に来て思いのままに愛車を走らせる時間は、やはり何ものにも代えがたいリフレッシュの時間だとご主人は言う。もちろん、奥様を隣に乗せて。