大きな犬小屋に住まわせてもらっている、そんな感じで暮らしています。

移住者の方や地元の方とのコミュニケーションは?

一明様 我々と同じ世代の移住者はそんなに多くはないので、来た頃は周りから子供みたいに思われていたんじゃないかな。色々助けて貰ったり頼りにされたりしました。犬の散歩でよく会う人と自然と話しが弾んで少しずつお付き合いも始まったり、そんな感じですね。それほど近づき過ぎもせず、かと言ってまったく関わりを持たないということでもなく、適度な距離感のあるお付き合いっていうんでしょうか、自然とそんな関係ができあがってきます。
紀子様 地元の方はね、はじめは人見知りで冷たく感じるかもしれないけど、話していくと、とても温かいよね。
一明様 そう。こう見えて、私たち野菜作りもしていて、近所の農家さんから畑を貸していただいているんです。葉物はなかなか難しいですけど、今年はサツマイモがたくさん採れました。そんなお付き合いができるのも、もう何年も住んでいるからかもしれません。
これから移住を考えている人へのメッセージ、アドバイスはありますか?

一明様 都会の生活とはガラッと変わりますからね。コンビニやスーパーがすぐ近くにあるわけじゃないし、病院も都会並みの設備とはいかない。そこが納得できるかどうかじゃないかな。ただ、今はネットも発達してるし、東京だって日帰り圏内だから、それほど不自由は感じないかな。
紀子様 服みたいに好みがハッキリしているものを買う時とか、行きつけの歯医者とかは東京に行っている人も実際、多いよね。
一明様 無いなら無いなりにDIYしたり、自然と工夫をするようにもなりますね。楽天的かもしれないけど、「なんとかなる」って自分たちは思いましたね。
何が一番変わりましたか?
一明様 心の余裕ですかね。気持ちも時間にも余裕ができるようになりました。それがゆとりなんですかね。時間の使い方も自由にできるので、やりたいことをいつでもできるという、好循環なサイクルっていうのかな。
紀子様 心が充実しているのをすごく感じるよね。最初に想像していたよりも、ずっと良かったです。ここの暮らしは。
愛犬の為の犬小屋をイメージしたら、こんな住まいになりました。


屋根つきのテラス。家と外を繋ぐ空間は結構大事なスペースだ。

こだわりの物置小屋。汚れたものは、勿体なくて入れられないと言う。

ドックランへ続くアプローチの左右には、ハーブなどが植わるガーデン。奥様のお母様の週末の楽しみ。

370坪ある敷地には広いドックラン。DIYの柵作りにはご近所さんも駆けつけてくれた。

家族である愛犬の為、と八ヶ岳移住を実行した柏倉様ご夫妻。お二人の穏やかな人柄と暮らしぶりからは、"移住に挑戦"というような気負いは感じられず、"心の赴くまま、家族の幸せのために"と、ただ素直に行動しただけだと伝わってくる。力まず自然体で移住ができる、そんな懐の深さが八ヶ岳にはあるのだろう。

(この記事は2016年のインタビューです)