東京生活をリセットする癒やしの時間
田口正寛さん・弥紀(みき)さん夫妻
「いつかは田舎で暮らしたい」そんな夢を描いていた田口さん夫妻に転機が訪れたのは、2015年のこと。軽い気持ちで訪れた八ヶ岳でそのロケーションに一目惚れ。現在はほとんどの週末を八ヶ岳で過ごすという夫妻に、その魅力について伺った。
東京都大田区在住。46歳の正寛さんはメーカー勤務で総務・経理を担当。一方、43歳の弥紀さんは人材関連の仕事に従事。2015年に別荘用の土地を購入し、翌年4月に建物が完成。現在は毎週のように八ヶ岳に通い続けている。
大学時代から温めていた憧れの田舎暮らし
「実は、新車の購入を諦めたのがきっかけでした」。2016年4月、『セラヴィリゾート泉郷』に別荘を建てた田口正寛さん・弥紀さん夫妻は、意外な理由を明かしてくれた。
大学時代、夏休みに宿泊した小淵沢のペンションが気に入り、「老後はこんな場所で住みたい」と密かに夢を温めていた弥紀さん。ある時、自宅に届いた『泉郷』の案内を、「いつか実現するかも」と、結婚後も住所変更して取り寄せていた。そして、新車購入を断念した正寛さんが、その案内をふと目にする。「別荘地の金額が新車とほぼ同じ。それなら土地を買うのもありかなと」。2015年1月、土地を見るだけでもと見学に訪れた夫妻は、「ロケーションがよい」と聞いた高台の土地に向かう。そして、この場所に一目惚れ。「ここからの富士山が神々しいんです」と弥紀さんが言えば、正寛さんも「甲斐駒ヶ岳の姿も素晴らしい」と言葉を繋ぐ。そして2016年4月、この土地に念願の別荘を完成させた。
金曜の夜に車を走らせ毎週末を八ヶ岳で過ごす
金曜日の夜、仕事を終えた2人は自宅を出る。中央道を走ること約2時間。「お互いに東京出身ですし、繋がりを断ち切りたいわけではない。この距離感がちょうどいいんです」と弥紀さんは口にする。八ヶ岳での週末は、のんびり家で過ごすことが多いそう。日曜日には「帰りたくない」と思うこともしばしば。「東京との違いは睡眠の深さ。熟睡した感じがわかります」と正寛さん。朝は柔らかな日差しと鳥のさえずりで目を覚ますという。近くで購入する野菜はどれも新鮮で、簡単な味付けだけでも美味しい。「お気に入りは分厚い椎茸。焼いて塩を振るだけでご馳走ですよ」と弥紀さん。昨年秋には、天気のよい日を選んで編笠山を2人で登頂した。「山が近くにありますから、朝の天気を確認した上で気軽に登れます。別荘ならではの醍醐味ですよね」と正寛さんは話す。