東京生活をリセットする癒やしの時間
24時間常駐管理だからいざという時でも安心
土地購入後は折角の機会なので家も建てようと、展示場にも足を運んだ夫妻だが、最終的には『セラヴィリゾート泉郷』に依頼し、木をふんだんに使った在来工法の家を建てた。「設計担当の方が私達の思いをくみ取り、イメージ通りに具現化してくれたのが決め手でした」と正寛さん。その後も順調に打ち合わせを重ね、理想の別荘が完成した。「不便さを感じる点も特になく、本当に大満足です」と夫妻は口を揃える。
また、車椅子生活を送る弥紀さんの父を招くため、アプローチは傾斜を利用したスロープに。室内もバリアフリーにした。「山が大好きな義父のためもありますが、私達の老後を考えた時にも安心です」と正寛さん。弥紀さんのお気に入りは、オープンキッチン。ダイニングとの一体感を大切に、ゲストとの会話を楽しめるカウンターの高さに配慮した。キッチン横のターコイズグリーンは、空間のアクセントにもなっている。
夏は快適な避暑地だが、冬には厳しい寒さが襲う。それでもデメリットは感じないかと聞いてみると、「意外なほど感じませんね」と正寛さん。「予想外だったのは、水道管を熱線で温めるため、電気代が多少かかること。それくらいでしょうか。八ヶ岳の南麓は晴天率が高く、冬でも天窓からの日差しで十分温かいので、薪ストーブの出番がない日も多いですよ」。24時間の管理体制が整っているのも心強いという。「先日もアシナガバチの巣の除去を依頼しました。何かをお願いする機会は少ないですが、いざという時にすぐ駆けつけてくれるのがありがたいですね」
田口さん夫妻の今後の夢は、近いうちに移住すること。「早ければ来年の夏には叶えたい」と正寛さん。近々出産を控えた弥紀さんも、すでに子育て情報などを収集中だ。「北杜市は女性が市長になり、子育て支援に積極的。移住したいと真剣に考えています」。いつかは八ヶ岳で。弥紀さんが抱き続けた夢は、どうやらリタイアを待つことなく実現しそうである。
(この記事は2017年のインタビューです)